薬学教育改革の是非について

薬学教育改革の是非について記事一覧

薬学教育六年制の狙いとは何か?

薬学部の修業年限が6年となりました。臨床に優れた薬剤師の育成を目的としています。実務実習で臨床経験も多く積んだ新薬剤師が病院や調剤薬局で活躍することが期待されています。創薬偏重から臨床薬学重視への移行薬科大学の修業年限が6年となりました。一部国公立大学・私学では、研究を目的として4年制を残しています...

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薬学部の六年制教育で何が変わったの?

6年制に移行しての最大のメリットは、長期の臨床実習です。これによって、実際の調剤や倫理観・使命感などを体感できるのです。それまでの4年間、基礎的な薬学を習得します。共用試験の壁がある五年時進級薬学教育は医薬品学から人間を対象とした学問に変わりました。基本的な薬学の知識を習得する大学の教育は次のようで...

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薬学部の実務実習で何を学ぶのか?

実務実習は、医療現場での実際の学習です。4年制時代は1週間程度の見学的なものでしたが、5ヶ月間の長期実習です。6年制が導入され、長期実習は2010年から導入されています。知識・技能に加え倫理観を学ぶことが大切実務実習は全国統一方式です。カリキュラム作成は日本薬学会が中心です。実務実習モデル・コアカリ...

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臨床薬学(クリニカル・ファーマシー)とは?

薬学教育や医療の現場では臨床薬学という言葉はごく一般的に使われます。いまはファーマシューティカルケアという風に変わってきているようです。患者に向き合う薬剤師の姿勢がこのような表現に変化してきているのです。臨床薬学の契機になった薬剤師不要論クリニカルファーマシーの概念はアメリカで誕生しました。工業技術...

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薬学部の実務実習の現実と課題について

薬学6年制の導入から2010年初めて長期実務実習が行われました。初めての長期実習でしたのでだったので多少の混乱はありましたが、まずまず無難なスタートでした。指導薬剤師を2万人近く養成薬学部は医学部が付属の病院を持っているように、薬局部を持っているわけではありません。実習は現場で直接行うことが求められ...

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薬剤師が受けるべき医療人としての倫理教育

薬学の6年間の教育を通してモデル・コアカリキュラムは「生と死」「生命の尊厳」を学ぶのです。薬剤師が高い倫理観を持ち、公正に業務を遂行する使命を持たなくてはならないという思想がそこにはあります。豊かな人間性と生命の尊厳を習得薬学教育改革の第一の目的は、創薬と医薬品の知識を持つ知識人を養成することから、...

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薬科大学乱立による誤算について

6年制に薬学部(薬科大学)が移行したこと、また時代の要請から薬剤師の増員があるとの見方から、各地で大学の新設が行われました。2003年以降増え続け、今では74大学となっています。この結果、定員に満たない大学が続出しています。定員割れが続出する新設薬科大学薬科大学は46校で安定した状況でしたが、大学の...

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薬科大学入学の費用対効果について

薬科大学の6年制への移行は、医療現場での即戦力を目指したものです。実際は6年の期間は長く学費も多くかかります。それに見合うだけの収入が保証されているとばかりも言えません。6年で2千万円以上必要な私立薬科大薬科大学の学費は私学の平均で、一年間200万円以上で6年だと単純計算で1200万円。入学金も含め...

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