調剤薬局は増加し、企業数は減少
ツイート医薬分業の進展で調剤薬局を含む薬局数は年々増加していますが、企業の数は減少しています。このことは業界が再編・淘汰されていることを示しています。
調剤薬局は、コンビニよりも多い
2010年に調査した薬局数は全国で5万3000軒でした。東日本大震災で宮城・福島は除かれているので、おそらく5万4000店舗くらいと推定されます。一方コンビニは4万4000店舗(日本フランチャイズチェーン協会)です。調剤薬局の方が1万店舗も多いのです。
薬局業界はいま再編が始まっています。町の薬局は姿を消し、ほとんどがドラッグストアに変わったように、調剤薬局は大手チェーンに集約されて行きつつあります。
中小薬局は、薬剤師確保と薬価低減では大手に勝ち目はありません。大手のM&A(買収)を受け入れたりや系列に組み込まれつつあるのです。
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減少傾向にある中小規模の薬局数
調査機関の調査を見ると調剤薬局の経営は非常に厳しいものがあると言えます。医療経営コンサルティング会社、ネグジェット総研の事業別薬局調査では、関東、関西エリアでも新規出店は多いのです。しかし、逆に廃業も増えています。内訳を見ると、51店舗以上の大手チェーンは増加し、中小店は大幅に減少しています。このことは明らかに統合・再編が進んで大手に集約されていることを表しています。
■中小薬局の集合体誕生
2011年2月、中小薬局の経営者を中心とした保険薬局経営者連合会が発足した。薬局の多くが中小規模であるにもかかわらず、こうした薬局の窓口となる団体がなかった。保険薬局の経営の効率化、経営者間の連携を目的に発足した。会長はプライマリーファーマシー(川崎市宮前区)代表取締役の山村真一氏。
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