調剤薬局業界の再編について
ツイート調剤薬局にも大手チェーンがあります。業績はスケールメリットを生かし伸びています。しかしシェア(市場占有率)はそう高いものではありません。これからは再編・淘汰が始まります。
市場占有率が1割強しかない大手10社
これまで調剤薬局は、国策による医薬分業推進により保護されてきたと言っても過言ではありません。従って調剤金額6兆円を5万3000軒の薬局で分配するという結果になっています。しかしながら、これからは違います。国の保護政策は終わりました。処方せん数も限界、技術料の頭打ち、過剰店舗による淘汰が始まります。
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ドラッグストアは1970〜80年代に登場し、成長してきましたが、今や再編・淘汰を始めました。1万6000店舗が、会社数は535です(2012年度調査)。大手5社が市場の1/3を占めています。ドラッグストアは、既存の薬局・薬店の成長・変換した姿です。
しかし、調剤薬局は新規参入した企業が多いことは、以前にも述べました。そのため、ドラッグストア最大手のマツモトキヨシと比較すると調剤薬局最大手でも1/4の規模です。調剤売上トップ10の売上合計は全調剤薬局の合計の11%です。これからはM&Aがこの業界に押し寄せることでしょう。
■人口割合と薬局数
薬局は2,400人に1店舗の割合で存在している。ドラッグストアは8,000人に一つだが、ここには健常人が来店する。調剤薬局の場合、病人が対象であり、1店舗あたりの対象患者数はさらに少なくなる。
■M&Aの状況
調剤薬局に対するM&Aの流れは増加傾向にある。売り手側から持ちかけるケースが増えているのも最近の特徴。ただ、売り時を逸してしまうと譲渡価値が下がって売れなくなることもある。後継者不在で譲渡するケースもある。
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