ドラッグストアによる調剤市場への参入
ツイートドラッグストアには最近「処方せん受け付け」と大きく表示した店舗が目立ちます。調剤薬局業界にドラッグストアが参入し、競争は一段と激化してきました。
待ち時間に買い物ができるなどの利便性
2009年の改正薬事法施行によって、大幅に規制緩和がなされました。その内容は@医薬品のリスク別の販売 A新しい資格者の登録販売者の創設 B販売業を、店舗販売業、配置販売業に区分する、などです。
コンビニやスーパーもこの登録販売者制度の導入により新規に参入してきました。競争相手の出現をドラッグストアは手をこまねいて見ているわけにはいきません。
コストダウンを目論み、業界再編を進めました。さらに、コンビニ&ドラッグの新形態も生み出しました。そして、調剤薬局の牙城であった調剤分野に進出し、参入企業との間の差別化を行うようになったのです。
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ドラッグストアは、街中に有り、多くの処方せんを受け入れる面、分業が展開できます。地域住民のかかりつけ薬局になれるのです。そして、他の商品である雑貨も販売しているので、患者(客)は待ち時間を利用して買い物ができます。ドラッグストアは現在2010年では市場規模は5.6兆円ですが、成長が予測され10兆円市場を目指しています。ドラッグストアは高齢化社会の視野にいれ、狭い地域の重点的な店舗展開とヘルスケアを充実させています。
ドラッグストアは今までにないサービスを付与したりする戦略も取ってきます。一部では調剤の一部負担金にポイント加算のサービスを始めましたが、これは厚労省が2010年10月に禁止しました。従来型の調剤だけでは限界もありますし、市場の変化が急速に起こってきています。ドラッグストアが参入することは、既存の調剤薬局にとっては大きな驚異です。
■ドラッグストアの調剤
アメリカでも調剤薬局であるファーマシーがあるが、調剤の主体はドラッグストアが担っている。日本でもドラッグストアのウェイトが次第に高くなるものと見られている。すでにココカラファインとスギ薬局は調剤売上でベスト10入りを果たしている。
■コンビニ&ドラッグ
改正薬事法施行後に生まれた新しい業態。コンビニ内にドラッグ売り場を設置するタイプ、ドラッグストア内にコンビニ機能を取り込むタイプなどがある。ローソンとマツキヨ、ミニストップとCFS、サークルKとココカファインなどが業務提携で展開している。
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