医療機関の下請けからの脱却

調剤薬局は医療機関の下請けからの脱却を図るべき

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病院の前には調剤薬局が並んでいる姿は少し異様に見えます。医薬分業という対等なはずの仕事なのですが、どうしても医療機関の処方せんの受け皿のように見えてしまいます。

 

調剤薬局は医療機関の下請けからの脱却を図るべき

 

乱立する病院前の調剤薬局群

 

医薬分業の始まった頃には、国の指導や薬剤師会が処方せん受け入れを早急に行う体制を作る意図から、大病院前に薬局を設置して形を整えることが優先されました。情報をいち早く取り入れた製薬会社のプロパーが中心で、民間の調剤薬局も病院の門前に多く開局したのです。同様な形は法務局前の司法書士事務所などにも見られます。

 

時は経ち、調剤主体の薬局の形から、現在では医薬品のチェックを総合的に行い薬物事故が起こらないようにする重要な役割が有ります。医療機関からの処方せんチェックと他の医療機関の薬歴、お薬手帳、患者との面談を通しての安心・安全を提供する役割なのです。患者自身が治療に責任を持つとは、調剤薬局を一元に整理して、自分の医療に関連する情報を管理して、医薬品を管理してもらうことであるといってもいいでしょう。

 

 

[コバンザメ商法]
大きな勢力や権威に寄り添っておこぼれに預かる商法。拘置所の面会書の前には「差入屋」、法務局前には「代書屋」などが軒を並べている。門前薬局、マンツーマン薬局もその一種と考えられる。




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