米国ドラッグストアの商品構成は、どうなっているのか?

米国ドラッグストアの商品構成は、どうなっているのか?

このエントリーをはてなブックマークに追加  

日本のドラッグストアは、米国をお手本としてきました。日本は、米国を踏襲しています。「1980年代の米国と似ている。」といわれています。では、現在の米国のドラッグストアの姿は、商品構成はどうなっているのでしょうか?

 

米国ドラッグストアの商品構成は、どうなっているのか?

 

HBC重視の調剤核

 

米国ドラッグストアの特徴は、調剤薬が圧倒的に多い(72%シェア)のが特徴です。しかし、1980年程度は16%でした。80年代にウォルマートなどのディスカウント業態、スーパーマーケット(例:クローガー)、がドラッグストアビジネスに取り組み始めました。

 

それら業態と差別化するために、調剤に注力しました。その結果が調剤シェアのアップなのです。調剤を軽視したドラッグストアは消えてゆきました。ウォルグリーンやCVSケアマークなど、調剤重視のドラッグストアは勝ち残ったのです。

 

スポンサーリンク

 

米国では、「調剤のない店はドラッグストアではない」といわれるほどです。米国ドラッグストアの調剤薬を除いた商品構成比は、OTC薬が1位、グローサリーが2位、トイレタリーが3位となっています。部門別を見ると、ヘルスケア(OTC薬+ビタミン+ミネラル)27.9%、ビューティケア19.1%です。2つの合計が47%です。

 

HBC以外では、コンビニエンスケアやホームケアが50%強です。ウォルグリーンのワッソン会長は「ベーシックニーズ商品の品揃えに徹底している」と述べています。ドラッグストアは、今や街の便利なお店の位置づけです。それは、化粧品や薬のみならず、スナック菓子、飲料水、雑貨などを購入し、コンビニエンスストアの売上を奪う結果となっています。

 

 

クローガー
1883年にオハイオ州シンシナティにバーナード・ヘンリー・クローガーによって設立されたアメリカ合衆国最大のスーパーマーケットチェーン及び持ち株会社。08年で米国小売業界における売上ランキングはウォルマートに次いで第2位。




このエントリーをはてなブックマークに追加