ドラッグストアの差別化をはかる商品構成
ツイート同質の小売業は同じような店構え、商品品揃え、価格政策を採っています。それら店舗は、「金太郎飴」などのようです。こういった同質型の店舗には、優劣がありません。商品者にとって魅力がない存在です。
同質化からの脱却を目指す
米国ドラッグストアは、同一チェーンではどこの店も同じ品揃えという考え方で店舗は標準化されていました。消費者にとっては、どう映るでしょう。商圏内の顧客は、魅力がない品揃えに見えます。個性がないということは意外性がないのです。
すなわち、魅力がなく競争力が弱まったのです。そういったことから、商圏適正に応じて品揃えをするという考え方が生まれました。ウォルグリーンは、平均的品揃え2200アイテムの90%を全店舗に配備していました。しかし現在は70%となっています。将来の目標は50%という方針です。
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では、日本の状況はどうでしょう。消費者目線では、どこのドラッグストアも同じような品揃えです。加えてスタイル、店の内部の配置も変わりません。グループの違うドラッグストアでも、気づかないような無個性の店舗の状況です。何を基準にそういった標準化を行っているのでしょう。
メーカーのデータを重視し過ぎれば品揃えは似てきます。違いは、PB商品、特化商品の低価格ばかりに目が行く有様です。ではこの状況で売上アップは、安売り合戦になることは明らかです。
価格競争が激化し、「差別化」をどうやっていけばいいか?そこが問題です。自店の商圏の特性が何かをよく考えることです。その特性に応じた要求に合致した品揃え、サービスが必要とされるのです。チェーン店は、画一的に運営したほうが展開しやすいです。
しかし、魅力がないために衰退するのです。コンビニやスーパーが医薬品販売を開始してくる時代です。ドラッグストアは、魅力ある個性的な店作りが必要不可欠なのです。
商圏特性
立地条件、住民の年齢、階層、所得水準、競合状態など。
差別化と同質化
日本のドラッグストアは低価格と品揃えの豊富さで薬局・薬店のシェアを奪ってきたが、専門性にかけていたため、どこも同じような店構えの同質化に陥っていた。改正薬事法の施行で、勝ち残りをかけた差別化策が模索されている。
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