ドラッグストアでの調剤について
ツイート日本と米国のドラッグストアでの一番大きな違いは、調剤が有るか無いかです。米国では、ドラッグストアに調剤が無いことなどありえません。しかし、日本はまだまだこれからです。調剤は、ドラッグストアの成長の鍵なのです。
不十分なドラッグストアでの調剤
ドラッグストアは、やっと最近調剤を積極的に考えるようになりました。それまでの主流はヘルス&ビューティケア(HBC)商材、日用雑貨の物販が主流でした。調剤は近隣の調剤薬局で主に行われていました。さらに、ドラッグストアも調剤に注力しなかったこともあります。人的確保で薬剤師の不足問題もあります。
調査によると、ドラッグストアで調剤をしてもらったことのある人は30%以下です。つまり、ドラッグストアは「モノを買うところで調剤してもらうところではない」という概念が定着しているのです。
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競争に勝つ有力分野である調剤
日本のドラッグストアは、まだ市場を拡大できるチャンスがあるのです。改正薬事法施行されて以来、他業種の医薬品販売への参入がおこりました。垣根が低くなってしまった今、調剤は他の業態にはできない唯一の差別化手段といってもいいでしょう。他業態でも調剤への参入は可能です。。
しかし、ドラッグストアは「HBC+コンビニエンスストア」、さらに「調剤」を取り込めば、特徴は明確化されます。先を見越しているドラッグストアとしては、スギホールディングス、ツルハホールディングス、グローウェルホールディングス、ココカラファインホールディングス、アライドハーツ・ホールディングス、ローカルドラッグとしてはクスリのアオキ、サンキュードラッグ、龍生堂本店、ウェルネス湖北などです。
彼らは高い調剤実績を上げています。他の企業もこぞって調剤には意欲的です。従って、近い将来ドラッグストアは調剤の受け皿となり、かかりつけの薬局の役目を果たすようになるでしょう。消費者もドラッグストアが自分の近隣にあれば「時間を選ばず、都合のいい場所で処方してもらえる」ので利用すると考えています。
ドラッグストアの調剤
以前のドラッグストアは、低価格と品揃えの豊富さを訴求してきたが、近年は調剤を併設して医療分野へ進出するドラッグストアが増えてきた。改正薬事法の影響で競争が厳しくなったこともあり、差別化策として位置づけられる。
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