専門性（カウンセリング）が必要とされるドラッグストア

ドラッグストアの専門性は、ヘルスケアやビューティケアのニーズに対して、幅広く多くの品揃えをすることが第一です。そして、その商品に対する深い知識をもってカウンセリングを行い、ソリューション機能を発揮することで成し遂げられます。現状は、まだ不十分な状況です。

専門性で業態特性を活かす

改正事業法は施行され、他の業態が医薬品販売に乗り出してきています。ドラッグストアとディスカウントストアなどの垣根がなくなってきました。ドラッグストアの優位性は薄れつつあります。

ここで優位性を出すためには、ヘルスケア、ビューティケアには専門性を発揮していくことが差別化につながるのです。調査結果からもドラッグストアには、OTC薬に対して高度な知識をもってカウンセリングを求めているのです。

ドラッグストアは、業種店の薬局･薬店が発展して大型化したのです。その売りは、「広い売り場面積」「品揃えの豊富さ」「低価格戦略」でした。また、買いやすさを出すためにセルフ販売方式を採用しています。人件費の節約、客の自由選択ができるので、わずらわしさがないなどのメリットがあります。

しかし、この方式が定着すると、お客とスタッフの触れ合いが希薄になってしまいました。スーパーマーケットのように、客が黙ってレジでお金を払うだけの関係になってしまいました。商品の授受だけならそれでいいでしょうが、健康や美容に関する商品に対してはPOPや商品の説明だけでは不十分です。

課題になる相談機能の充実

そういった商品には気がるに相談できること、カウンセリングが受けやすいことなどの体制が必要です。「相談しやすい雰囲気作り」「相談コーナーの設置」「専門家の配置」が必要です。日本ドラッグストア協会では、『ヘルスケアアドバイザー』『ビューティケアアドバイザー』［ベビーケアアドバイザー』『漢方アドバイザー』などを養成しています。そして、こうしたニーズに対応しているのです。

カウンセリングは、［製品の特徴（F)」「客の悩みへの効果（B)」「成果を引き出す最大限の服用法と生活方法（I)」のFBIによる説明が分かりやすいのです。「カウンセリングで重要なことは、患者が病気などに”立ち向かう”勇気をあたえることだ」とある米国の薬剤師は述べました。