ドラッグストアの価格は一番安いのか?
ツイート不況が続き消費者は、節約志向を強めています。小売業は価格戦略が大切ですが、客が求めているものを探すことも重要なのです。ドラッグストアの価格戦略を見てみます。
値ごろ価格戦略(フェアプライス戦略)
購入する店舗を消費者が選ぶのは、価格のみで選択するのは19%で、残りの81%は総合的な評価で選定しています。それは、「商品価値」+「便利性価値」+「サービス価値」+「雰囲気的価値」+「価格価値」です。
価格はそのうちの一要素なのです。米国は、日本より業態間競争は激しいのです。そこでの同一商品の価格を表示します。ウォルグリーンは、ウォルマートより価格ははるかに高いです。しかし、好成績です。その理由は、ウォルグリーンのもつ専門性と便利性のためです。客は、総合力にお金を支払います。
ただし、一般的な価格差は10〜15%程度で、これを超えると消費者は他店の他の価値のある店舗を探します。
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ハイ・ロー価格戦略
「Poor need discount Rich enjoy disucount(貧乏人は低価格が必要、金持ちは楽しみの対象)」という言葉の意味は、それぞれの階級でディスカウントは喜ばれているともいえます。小売店は一定期間、定期的にディスカウントします。
それ以外は、定価格で売るハイ・ロー戦略をとります。また、チラシなどを使わないで、常時低価格販売をエブリデー・ロープライス戦略をとります。ウォルマートは世界一の小売業ですが、エブリデー・ロープライス戦略で大成功しています。
「ドラッグストアは価格が安い」という印象で、またそれが謳い文句です。しかし、全ての商品が安くはありません。実際は500アイテムほどです。人間の価格記憶能力は200程度です。NB商品、使用頻度・購買頻度の高い商品、価格敏感商品などを安くして、「ドラッグストアは安い」というイメージを植えつけているのです。
また、高価格の化粧品の販売には、「一日166円で・・」という価格を細分化してそれくらいならという安価感を与えるPOPも見かけます。細分化すると、一度に出て行く高額への抵抗感が希薄になります。価格には面白い調査結果があります。
「最低価格で購入できた」と感じられる価格設定は第3位です。大幅なディスカウントの場合は、その理由「メーカーからの大量仕入れ」「在庫生理」などが知りたいのです。安価の裏には何かある・・との不安があるのです。
エブリデー・ロープライス
特定の日だけでなく、常に同一価格、低価格で提供することにより、顧客の信頼獲得につながる小売業の価格戦略。ウォルマートの価格戦略として知られる。
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