処方薬とOTC薬、サプリメントなどの相互作用

処方薬とOTC薬、サプリメントなどは、重篤な相互作用の危険が

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調剤薬局で貰う処方薬と、一般薬(OTC薬)あるいはサプリメントを併用して飲んでいることはないでしょうか。時には、重大な相互作用がある場合も有ります。

 

処方薬とOTC薬、サプリメントなどは、重篤な相互作用の危険が

 

併用には注意が必要な処方薬

 

薬には、お互いに相互作用があるものがあります。薬剤師は、安全に関しての管理者です。患者に手渡す薬が、患者の環境下で安全に服用出来るかどうかを確認しなければなりません。調剤する薬だけなら見れば判断できます。

 

しかし、お薬手帳に記載されていない他の医療機関から出ている薬や一般の薬局で購入したOTC薬、そして最近多く飲用されているサプリメントは、患者から聞かないとわかりません。そのため「今服用している他の薬はないですか?とかサプリメントを飲んでいますか?」と聞かれるのです。

 

サプリメントは特定保健用食品(トクホ)と言って、一定の効能があると認められているものもあります。ただ、法的規制がないのです。安全な食品の一種と考えられていますが、一部は欧米で医薬品として扱われているハーブなどもあり、併用は十分注意しなければなりません。

 

薬局の対応は、無難に「処方薬を飲んでいる間は、他の薬やサプリメントは控えてください」といわれることが多いです。これでは、医薬品管理者としての責任は果たせません。薬のプロなら、実際飲用しているモノと、処方薬との相互作用について説明をしなければなりません。そうすれば、患者は納得しそこから信頼も生まれます。

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サプリの知識がない薬剤師も多い

 

ドラッグストアにはOTC薬やサプリメントを扱っていますので、薬剤師はその知識はあります。処方薬との相互作用は説明可能でしょう。しかし、調剤薬局の薬剤師は、残念ながら殆ど対応できないのが実情です。薬剤師は、多くの薬の情報を整理して、個人にあった適切な対応をしなければならないのですが、知識に乏しく、相談できないのは残念なことです。

 

アメリカではナチュラルメディシン・データベースが構築され、日本でも紹介されています。これは、1000種類のサプリメントの有効性・安全性・医薬品との相互作用を評価したものです。こういった情報を活用して、患者へアドバイスができるようにして欲しいものです。

 

 

■特定保健用食品
個々の製品ごとに消費者長長官の許可を受け、保健の効果(許可表示内容)を表示することのできる食品。身体の生理学的機能などに影響を与える成分を含んでいて、血圧、血中のコレステロールなどの正常化やお腹の調子を整えるのに役立つなどの効果が科学的に証明されている食品。通称トクホと呼ぶ。

 

■ナチュラルメディシン・データベース
健康食品の科学的根拠(エビデンス)の指針となるアメリカ生まれの世界最大級の健康食品データベース。健康食品の有効性、安全性、医薬品との相互作用などを網羅している。アメリカのFDA(食品医薬品局)やNH(国立衛生研究所)をはじめ、欧米各国なども公式採用している。




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