次世代の調剤サービスとは?
ツイート医療分業が進み、患者は病院の外にある調剤薬局で薬を買うことになりました。しかしこれは、忙しい世代や高齢者が不便に感じることも多いようです。そこで、電話やファックスなど通信インフラを使ったサービスもでてきました。
元来日本の病院は外来の待ち時間がとても長く、さらに薬の待ち時間もあるという面倒がありました。医薬分業により、薬の待ち時間が減ることが期待されましたが、診療所から離れた場所に移動して薬を購入しなければならない不便さに不満の声もあがっています。
そこで、解決策としてはじめられたのは、病院から直接調剤薬局へ処方箋をファックスするサービスです。病院が患者の指定する薬局に送信する方法や、病院に設置してあるマシンから患者が送信する方法、あるいは医師が診察室のパソコンに打ち込んだ処方箋をダイレクトに薬局に送信するパターンなど色々行われているようです。
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しかし、2003年日本薬剤師会が「処方箋のファックス送信に係る見直し・改善について」という通知を都道府県薬剤師会長に向けて送ったのです。特定の薬局へ患者を送ってしまうことを危ぶんだからです。実際に沖縄で起きた例は大問題になりました。
病院から発注された薬を薬剤師の資格をもたない者が、患者に手渡し、処方箋の原紙も見ずに服薬指導を行った上、調剤料の加算まで行っていたのです。
インターネットを利用した薬の宅配サービスが実現?
ファックスを利用した薬の処方は議論を続けながらも、サービスとして定着しつつあります。調剤薬局がファックスで注文を受けた薬を家まで届けるサービスは、高齢化と共に在宅医療の増加する社会で利用が増えていくことと予想されます。
それは薬剤師が在宅患者を定期的に尋ねることになるので、国が推し進める、「かかりつけ薬局」の育成につながるであろうと期待されます。医薬分業が日本より進んでいるアメリカでは、インターネットを使ったオンライン薬局が動き始めています。日本も間もなく後を追うことになるかもしれません。
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