国内製薬メーカー第1位の武田薬品工業株式会社について

国内製薬メーカー第1位の武田薬品工業株式会社について

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武田薬品工業は、日本を代表する医薬品メーカーで230年以上の歴史があります。国内でもこれほど長い歴史のある企業は少なく、多くの起業家の憧れの対象となっています。日本の製薬会社の世界進出のリーダーとして、今後の活躍が期待されています。

 

国内製薬メーカー第1位の武田薬品工業株式会社について

 

2011年、国内の医薬品業界に小さなニュースがもたらされました。国内の医薬品売り上げで長年一位をキープしていた武田薬品が、薬価ベースの売上において、外資メーカーのファイザーにその座を譲り渡したということです。この時のファイザーの売り上げは、5757億円6600万円(前年比10.7%増)で、武田薬品は5595億3900万円(同4.2%増)。ファイザーは、武田薬品を約162億円上回ったことになります。

 

しかし、武田薬品は依然として国内メーカーの中では、第一位の売上を誇っていますし、世界シェアにおいても12位の位置を獲得しています。

 

武田薬品は1781年(天明元年)に、大阪の道修町に薬種仲買店として店を構えました。その他には見ない特徴として、代々の社長が、創業者の近江屋長兵衛の名を継ぎ、武田長兵衛と名乗ってきたことが挙げられます。この慣習は、1943年に社長に就任した6代目長兵衛まで続きましたが、1993年に6代目の三男、武田國男氏が社長となった時に潰えました。

 

6代目長兵衛の代に開発されたビタミンB1製剤であるアリナミンは、この間に武田薬品の成長にもっとも貢献した製品です。1954年に発売され、戦後日本の経済復興を支えた実同世代に疲労回復薬として汎用されたアリナミンは、その売上で武田薬品を業界のトップへと導きました。

 

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新しい主力製品の開発が急がれている

 

アリナミンは、武田薬品の初期の成長を支えました。近年の同社の発展につながった製品といえば、やはり医療用医薬品です。中でも、1992年に国内で発売が始まった、胃潰瘍・十二指腸胃潰薬タケプロン(一般名:ランソプラゾール)は、1995年、米国での承認を手始めに世界各国で販売され、長年にわたって医薬品別売り上げの世界トップに食いこみ続けました。

 

また、経口血糖降下薬(糖尿病用薬)であるアクトス(ピオグリタゾン)、高血圧の治療薬アンジオテンシンU受容体拮抗薬プログレス(カンデサルタン)、前立腺がん治療薬リュープリン(リュープロレリン)なども、世界シェアにおける地位を支えました。

 

ですが、2009年にタケプロンが、12年にアクトスがそれぞれ米国で特許切れとなったことで、武田薬品は売上に大きな打撃を受けました。現在では、抗がん剤ペクティビックス、降圧薬ユニシア、糖尿病薬ネシーナ、リウマチ薬エンブレル、不眠症治療薬ロゼレム、アルツハイマー病治療薬レミニールなどが同社の売上を支えています。

 

再び世界市場の一位に返り咲くには、新たな主力製品が不可欠です。という訳で、武田薬品は新製品の開発に余念がありません。




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