ドラッグストア業界の現状について

ドラッグストア業界の現状について

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上場しているドラッグストアの08年度決算は増収でした。しかし、粗利率は低下して減益となりました。ドラッグストアの再編のありました。そのため上場企業数は、4社減少して26社となりました。

 

ドラッグストア業界の現状について

 

ドラッグストア業界は再編の時代に入る

 

ドラッグストアは、価格競争によって売り上げや総利益率を低下させています。さらに、販売管理費が上昇して営業利益率が低下しています。売上高も二桁成長ではなく7.9%です。伸び率も低下しています。上場ドラッグストアの平均営業利益率は2%です。10年前と比較して、2/3になっています。これは、消費者が低価格志向になったことや販売管理費が高騰したことなどが影響しています。

 

売上利益率の改善には、M&A(合併&吸収)によってスケールメリットを出すこと、PB商品を開発して利益率の確保、そして調剤事業を拡大することです。08年度ドラッグストアトップ10社の売上高合計は2兆1618億円でした。(「月刊マーチャンダイジング」09年10月号)

 

これはドラッグストア業界全体の41%となります。(全体5兆2336億円:日本チェーンドラッグストア協会発表)。上位40社(3兆4039億円)では65%を占めます。

 

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ドラッグストアの成長に必要なものは、人材確保です。そして育成、教育が重要なのです。このためには企業規模を拡大し、良質な人材を確保するのです。その結果上位集中がさらに進みます。

 

「業態が成熟化すると寡占化が進む」のは、過去の歴史が物語ります。この流れは、ドラッグストアにも現れたのです。ただ、米国では顧客に密着したローカルドラッグの生き残りも見られます。また独立系も勝ち残っています。こう考えると、中小にもチャンスがあるといえそうです。

 

 

ハピコム
ジャスコ(現イオン)やツルハを中心に展開するドラッグストアの連合「イオン・ウェルシア・ストアーズ」として2001年に発足。2009年6月にグループ名を「ハピコム」に改称。現在、ツルハ、メディカル一光、クラフト、CFSコーポレーション、グローウェルホールディングス、イオンなど10社が加盟する、総店舗数約2600店の国内最大のドラッグストア連合。




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