薬剤師は信頼度の高い職業

みなさんは、米国の「最も信頼される職業」において、医師と薬剤師はどちらが上位だと思いますか？という質問に対して、どう答えるでしょう。牧師は、国会議員は、弁護士は？と米国ギャロップ社は、職業別「誠実度と倫理観」に対する世論調査を長年実施しています。

なぜ薬剤師は信頼度が高いのか？

「最も信頼される職業調査」と呼ばれているこの調査で、薬剤師は1983年以来、常にランキングのトップ３に入っています。常に「信頼度が非常に高い/高い」評価です。60％以上を獲得しています。08年度は、看護師が1位でした。薬剤師は2位です。なぜ、薬剤師の評価は高いのでしょうか?

アプローチのしやすさ

第1には、アプローチのしやすさが上げられます。ドラッグストアは、生活環境から10分以内にあります。距離的に行き易い事があります。ノンアポでいけますし、自分の都合のいい時にいけるのです。ドラッグストアは、自分の目線でのカウンセリングがあります。結果の評価では、大変満足回答が66％、満足32％で両者合計は98％もあるのです。

高い使命感と心の優しさ

第2に「高い使命感と心の優しさ」があります。薬剤師の使命感は、「地域の人々の健康作りに貢献する」というものです。ニューヨークのテロ、ニューオーリンズのハリケーン、サンフランシスコの大地震、等々に全米の薬剤師がボランティアとして駆けつけました。

仮説小屋で、薬を提供したのです。患者がなくなればお悔やみに行き、家族の生活が貧しければ、残った薬を回収しお金は返金してきました。

日本リテイル研究所は、2005年まで同様な調査を行ってきました。薬剤師の信頼度は同様に高いものがあります。でも、米国の薬剤師とは、使命感や患者のケア、コミュニケーション能力などに大きな差があります。今後の努力が必要とされます。