米国ドラッグストアのリテールクリニック
ツイート米国では、ドラッグストア内に併設されたリテールクリニックが好評です。医師ではなくて、上級看護師が軽い疾病の診断や処方をします。同じドラッグストアで、医薬品を受け取ることができて便利です。
コンビニエンス・ケア・クリニッの重要性
リーマンショック以降、米国では失業者が増えました。そして、無保険者が急増しているのです。このような状況では、コンビニエンス・ケア・クリニック(CCC)という、小売店舗の中で設置されているクリニックの重要性が増しています。
ドラッグストアの中のリテールクリニックは、診断、処方、投薬までが一ヶ所ですみます。非常に便利な施設なのです。ナース(上級看護師)や医師助手が、比較的一般的な病気やヘルスチェックを患者に行う施設です。彼らは、診断・治療・処方せん発行の資格を持っている人たちです。受診料は、一回当たり50ドル程度です。また、保険も使えます。
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米国では、ドクターとのアポは長時間(数日から一週間、時には一ヶ月)を要します。リテールクリニックは、アポは必要ないので軽い病気などは便利な機関です。この施設での患者は、92%が満足と回答しています。
リテールクリニックは、デイジーズステートマネージメントのほか、セルフヘルスチェック商品の品揃え、ヘルススクリーニング、カウンセリングも行っています。日本でも医療費が高騰することを考えると、その抑制や保険財政を健全化することにも、この仕組みは必要ではないかと思えます。
日本でもコンビにエントクリニックが、ショッピングセンター内で展開され始めているのです。
上級看護師
ナース・プラクティショナーという。大学院で専門的な教育を受け、比較的安定した状態にある患者を主たる対象として、独自に問診や検査の依頼、処方などを行うことが認められた看護師。
デイジーズステートマネージメント
患った疾病をそれ以上悪くしない疾病管理。
セルフヘルスチェック商品
がん、尿糖、尿たんぱく、アレルギーなどを自分でチェックしたり管理したりできる商品。
ヘルススクリーニング
健康診断のこと。
コンビニエントクリニック
患者のすぐそばにあり、すぐ相談に乗れる気軽さ、近接性を持っているクリニックをさす。
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