リフィル処方せんやテクニシャン制度の意義とは?
ツイート医薬分業で国情が違うので、同一には議論ができませんが、日本にはなくアメリカにある制度が2つあります。リフィル処方せんとテクニシャンです。これらを日本へも導入希望する声が数多く聞かれます。
医療の質向上を前提に
リフィル処方せんは、「今後の検討課題」の位置づけです。一枚の処方せんで決められた回数は、何度でも診察なしで調剤してもらえるものです。アメリカでは新規とリフィルの割合はほぼ半々です。
リフィルのメリットは、病院に毎回行かなくていいので手間と時間、医療費が少なくてすみます。定期的に薬局で薬を受け取り、問題があれば医療機関に行く仕組みです。医師は、安定した患者は薬剤師に任せます。
そして、本当に診るべき患者に向き合えるのです。薬剤師は患者の観察、コンプライアンスの確認作業などを任されているのです。日本の分割調剤は、処方せん内の量、日数範囲で分割するものでリフィルとは少し違います。
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賛否両論があるテクニシャン導入
日本の医療は、患者は初診でも再診でも、必ず医師の診断を受けてから処方せんが出ます。リフィルは、再診の際の診断をなくすることですから、再診料はなくなります。当然医療機関は反発するでしょう。
薬剤師に関しては、近年合理化や機械の進歩もあり、自動調剤・自動分包などが行われ、もはやすべての行為を薬剤師が行うということでなくなってきています。テクニシャン(調剤助手)を認め、導入すれば、薬剤師は本来の業務に専念できるのです。
現状では、大手薬局チェーンは薬剤師不足のため、導入賛成。中小は反対もあり、意見の統一はできていません。これも特定看護師制度の導入が、医師の業務低減と同様に、テクニシャン導入が薬剤師の負担を軽くすると共通認識があれば、将来の展望はあります。
■テクニシャン
国によって呼び方が異なるが、薬剤師の補助を行う資格者を認めている国は多い。イギリスはテクニシャン、調剤助手、薬局専門員、薬学販売員。フランスでは補佐薬剤師、調剤助手。スェーデンでは調剤師、薬局テクニシャンなど−。
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